みなさんこんにちは!!
ブリスベンの一児のパパです。
オーストラリアの各州にそれぞれ有名なビールがありますが、どのビールが一番オーストラリア国内で飲まれているか知っていますか。
今回は、そんな疑問にお答えする豆知識ということで、
「オーストラリアのビールランキングTOP10【国内シェア順】」
をご紹介します。
今回のランキングは、The Sydney Morning Heraldというオーストラリアの新聞の2019年7月27日のDarren Grayさんの記事を元に記載します。
ただし、大元のDarren Grayさんの記事では日本のAsahiやハイネケンなど海外のビールもランキングに入っていますが、今回はオーストラリア産のビールのみに絞っています。
今回の記事は、オーストラリアで2019年6月30日までの1年間に一番飲まれたオーストラリア産のビールランキングです。
また、世界規模のマーケットシェアではまたランキングが異なります。
一応、世界規模で売れているオーストラリアのビールの順位も記事の中で合わせて含めていますので、合わせてご確認ください。
世界規模の情報元はbeerandbrewerです。
今回の記事は下記の方におすすめです。
こんな方におすすめ
- オーストラリア在住のビール好きな方
- オーストラリア観光客の方でどのビールをお土産に買っていこうか迷っている方
- 日本に住んでいる海外のビール好きな方
では、早速ご紹介していきます。
目次
- 1 【第1位】Great Northern Brewing Co. (国内シェア12%)
- 2 【第1位】Carlton (国内シェア12%)
- 3 【第3位】XXXX (国内シェア9.2%)
- 4 【第4位】VB (国内シェア7.3%)
- 5 【第5位】Tooheys (国内シェア6.2%)
- 6 【第6位】Coopers Brewery(国内シェア5.6%)
- 7 【第7位】Hahn (国内シェア3.9%)
- 8 【第8位】Pure Blonde(国内シェア2.3%)
- 9 【第9位】James Squire(国内シェア2.1%)
- 10 【第10位】Iron Jack(国内シェア1.8%)
- 11 おまけ:筆者の好きなビール John Bostonと各種IPA
- 12 まとめ
【第1位】Great Northern Brewing Co. (国内シェア12%)
オーストラリアのビールランキング第1位は「Great Northern Brewing Co.(グレートノーザンブリューイング)」になります。
オーストラリア内の国内シェアは12%になります。
Carlton & United Breweries (CUB) Yataraというクイーンランドのブリスベンとゴールドコーストの中間にあるヤタラという地区の醸造所で作られています!!
参考ですが、Carlton & United Breweries Yataraは下記にあります。
もともとCairns Brewery(ケアンズブリュワリー)という醸造所が1924年に設立されましたが、その後資金繰りが悪くなり、1927年にノーザン・オーストラリアン・ブリュワリーズになりました。そのノーザン・オーストラリアン・ブリュワリーズが「Cairns Draught(ケアンズ・ドラウト)」というビールを作っていたのですが、1931年にCUBに買収され、その後CUBがクイーンズランドでCUBとして初めての醸造所を作りました。
その後2010年にCUBが「Great Northern Brewing Co.」を発表しました。「Great Northern」という名前は、CUBのクイーンズランドでの初めての醸造所から付けられました。
また、特徴的なカジキのロゴは、「Cairns Draught(ケアンズ・ドラウト)」のロゴをリバイブした形になります。
Great Northern Brewing Co.(グレートノーザンブリューイング)の詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:Carlton & United Breweries(CUB)
生産州:クイーンズランド州
生産開始:2010年
アルコール度数:4.2%
ビールタイプ:ラガー
値段:瓶330mlで1本$4.29(Dan Murphy'sサイト調べによる)
【第1位】Carlton (国内シェア12%)
先ほどのGreat Northern Brewingと同率の一位でシェアが12%のオーストラリアのビールは「Carlton(カールトン)」です。
Carltonには、上の写真にある「Carlton Draught(カールトン・ドラウト)」や「Carlton Dry(カールトン・ドライ)」という種類があります。
ちなみにパッケージにある馬2匹はクライズデール(Clydesdale horse)というスコットランド起源の馬で、昔オーストラリアに持ち込まれ、このビールを運ぶために使われていたことからデザインに使われています。
個人的には「Carlton Draught」の方がパッケージ的にも味的にも好きです。
生産者は「Carlton & United Breweries(CUB)」で、ビクトリア州のメルボルンで生産されています。
オーストラリアの一般的なパブではだいたい置いてあるブランドです。
なんと1877年からずっとAustralian Football Leagueの公式スポンサーです。
ちなみに、全世界では「Carlton Premium Dry」が3番目、「Carlton Draught」が4番目に売れているオーストラリアビールです。
定番のCarlton Draughtの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:Carlton & United Breweries(CUB)
生産州:ヴィクトリア州
生産開始:1864年
アルコール度数:4.6%
ビールタイプ:ラガー
値段:瓶375mlで1本$4.79(Dan Murphy'sサイト調べによる)
日本では、下記のカールトンクラウンラガー(Carlton Crown Lager)をAMZON等で購入することができますよ
【第3位】XXXX (国内シェア9.2%)
オーストラリアのビールランキング第3位は「XXXX(フォーエックス)」になります。
XXXXは、クイーンズランドのミルトンにあるキャッスルメイン・パーキンス醸造所で醸造されており、1日15万リットル生産されています。
1877年から販売され、当時ビールの品質を「X」で表す風習があったが、1924年に最高級のビールが完成したことから「XXXX」と名称が変更されました。
なお、2009年には日本のキリンホールディングスが当時のライオンネイサンを完全子会社化したことから、現在はキリンの傘下です。
オーストラリアの特にクイーンズランドのパブ、バーで幅広く、飲まれているビールです。
また、クイーンズランドのラグビーなどのスポンサーになっているのでよく、ユニフォームにロゴが載っているのを見かけます。
XXXXの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者: Castlemaine Perkins(日本のキリンの傘下)
生産州:クイーンズランド州
生産開始:1924年
アルコール度数:3.5%
ビールタイプ:ラガー
合う料理:シーフード料理
値段:瓶375mlで1本$4.49(Dan Murphy'sサイト調べによる)
【第4位】VB (国内シェア7.3%)
オーストラリアのビールランキング第4位は定番の「VB(Victorian Bitter)」になります。
VBは先ほどのCarltonと同じCarlton & United Breweries(CUB)が生産者で、ビクトリア州メルボルンで作られているビールです。
味は、名前がビターとありますが、全然苦くなく、クセがなく飲みやすいです。
お土産でオーストラリアのビールを買って行く際に、VBを買っていけば間違いないかなと思います。
ただし、日本でも普通に買えるので敢えてオーストラリアに来てまで買う必要もないかもとは個人的に思います。
ちなみに、オーストラリア国内では4番目ですが、全世界では一番売れているオーストラリアビールです。
VBの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:Carlton & United Breweries(CUB)
生産州:ヴィクトリア州
生産開始:1854年
アルコール度数:4.9%
ビールタイプ:ラガー
値段:瓶375mlで1本$4.89(Dan Murphy'sサイト調べによる)
また、このVBですが、日本の通販でも比較的容易に手に入ります。参考に下記にリンクを載せておきますね!
【第5位】Tooheys (国内シェア6.2%)
オーストラリアのビールランキング第5位は「Tooheys」になります。
TooheysはシドニーのLidcombeという郊外にあるブリュワリーです。
Tooheysは2009年に日本のキリンホールディングスに買収されたLion beveragesのグループです。
TooheysはJohn Thomas Tooheyという方が1869年に作った非常に歴史あるビールです。
写真のTooheys New は1931年に製造販売が開始されました。
Tooheysといえば、シカのロゴが有名です。
Tooheys NEWの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:Tooheys and Hahn Brewery
生産州:ニュー・サウス・ウェールズ州(シドニー )
生産開始:1869年
アルコール度数:4.6%
ビールタイプ:ラガー
値段:瓶375mlで1本$4.99(Dan Murphy'sサイト調べによる)
【第6位】Coopers Brewery(国内シェア5.6%)
オーストラリアのビールランキング第6位は「Coopers Brewery」になります。
Coopersはラベルの色がカラフルで味によって異なるALE(エール)中心の幅広い商品が魅力のビールです。
代表的な緑が「Pale Ale(ペール エール)」、赤が「Sparkling Ale(スパークリング エール)」、オレンジが「Mild Ale(マイルド エール)」、青が「Pacific Ale(パシフィック エール)」、紫が「XPA」、茶色が「Dark Ale(ダーク エール)」、黄色が「Best Extra Stout (ベスト エクストラ スタウト)」になります。
Coopers Breweryはオーストラリア資本の最も大きなブリュワリーでアデレードのRegency Parkにある醸造所で、最初は1862年にThomas Cooperが設立しました。
Coopes シリーズの中でも代表的なPale Aleの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:Tooheys and Hahn Brewery
生産州:南オーストラリア州(アデレード )
生産開始:1862年
アルコール度数:4.6%
ビールタイプ:Pale Ale(ペールエール)
値段:瓶375mlで1本$5.09(Dan Murphy'sサイト調べによる)
また、このCoopersですが、日本の通販でも比較的容易に手に入ります。参考に下記にリンクを載せておきますね!
【第7位】Hahn (国内シェア3.9%)
引用:Hahn公式HP より
オーストラリアのビールランキング第7位は「Hahn」になります。
Hahn Breweryは1988年にDr Charles HahnによってシドニーのCamperdownという地で設立されました。
もともとはHahn PremiumやHahn Premium Lightを含むプレミアムビールを作っていましたが、1991年の不況の結果、方針を変更し、2006年にHahn Super Dry、2009年にHahn Super Dry3.5 などの新商品を発売しました。
オーナーはXXXXなどと同じLionです。
代表的なHahn Super Dryの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:Hahn
生産州:ニューサウスウェールズ州(シドニー )
生産開始:1988年
アルコール度数:4.6%
ビールタイプ:ラガー
値段:瓶330mlで1本$5.09(Dan Murphy'sサイト調べによる)
【第8位】Pure Blonde(国内シェア2.3%)
オーストラリアのビールランキング第8位は「Pure Blonde」になります。
Pure Blondeは低糖質(Low Carb)ラガーが魅力のビールですが、サイダーもあります。
2004年にオーストラリアで初めて導入された低糖質ビール(Pure Blonde Premium Lager)です。
主な商品は、
・Pure Blonde Ultra Low Carb Lager
・Pure Blonde Organic Lager
・Pure Blonde Organic Apple Cider
・Pure Blonde Premium Mid Ultra Low Carb Lager
・Pure Blonde Blonde Cider & Soda
などがあります。
製造は、オーストラリア最大のCarlton & United Breweries(CUB)が製造しています。
代表的なPure Blonde Ultra Low Carb Lagerの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:Carlton & United Breweries(CUB)
生産州:ヴィクトリア州
生産開始:2004年
アルコール度数:4.2%
ビールタイプ:ラガー
値段:瓶355mlで1本$4.99(Dan Murphy'sサイト調べによる)
【第9位】James Squire(国内シェア2.1%)
引用:James Squire公式HPより
オーストラリアのビールランキング第9位は「James Squire」になります。
James Squireは「The Malt Shovel Brewery」というライオンがオーナーのブリュワリーが製造する最も人気のビールです。
「The Malt Shovel Brewery」はニューサウスウェールズのCamperdownという場所にあります。
James Squireは別の名をJames Squiresと呼ばれるオーストラリアに最初に入植したファーストフリート(最初の植民船団)の1人でその方が名前の由来です。
1790年に初めて公式にオーストラリアで商業目的でブリュワリーを設立した人です。
Squireは1785年に窃盗で捕まり、1788年にオーストラリアに流刑で入植しました。
代表的なJamesの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産者:The Malt Shovel Brewery
生産州:ニューサウスウェールズ州
アルコール度数:4.2%
ビールタイプ:Pale Ale
値段:瓶330mlで1本$5.59(Dan Murphy'sサイト調べによる)
【第10位】Iron Jack(国内シェア1.8%)
引用:Iron Jack 公式HPより
オーストラリアのビールランキング第10位は「Iron Jack」になります。
Iron Jackは大きく分けて、Crisp Australian LagerとFull Strength Lagerの2商品があります。
Iron Jackの特徴といえば、ラベルのデザインでハットを被った男性と犬のショットになりますが、Iron Jackという名称は過去に実在した人から付けられたわけではなく、架空の人物になります。
醸造所は「The Legendary Brewing Co.」でLionがオーナーです。
Iron Jackは2017年に発売されたビールで歴史は非常に浅く、他のビールと比較しても若干アルコール度数が低い(3.5%)ですが、他のメーカーのブランドと比較すると若干安価です。
代表的なCrisp Australian Lagerの詳細は下記になります。
ビールの詳細
アルコール度数:3.5%
ビールタイプ:ラガー
値段:瓶330mlで1本$4.29(Dan Murphy'sサイト調べによる)
おまけ:筆者の好きなビール John Bostonと各種IPA
引用:John Boston公式HPより
おまけに私がオーストラリアのビールの中で一番好きなビールは「John BostonのPale Ale」と各種IPAです。
John Bostonはオーストラリアで最初のビールを1796年に作った人でその後も色々と試行錯誤をしながら、さらなる味の向上を追求しました。
そんなJohn Bostonに尊敬の意を表し、このブランドは生まれました。
John Bostonには風車の絵が描かれており、
・一番人気の緑色の「Pale Ale」
・黄色の「Golden Ale」
・薄緑の「Summer Ale」
の3種類があります。
代表的なJohn Boston Pale Aleの詳細は下記になります。
ビールの詳細
生産州:ニューサウスウェールズ州(シドニー )
アルコール度数:4.2%
ビールタイプ:Pale Ale
値段:瓶330mlで1本$4.99(Dan Murphy'sサイト調べによる)
また、様々なIPAも非常に好みでよく飲んでいます。
IPAとは、インディア・ペールエールという略称で、ご紹介したペールエールの中でもさらにホップを大量に使用したり、香り付けを何度も行った苦味が更に強くなったビールです。
オーストラリアの酒屋に行くと様々なIPAのブランドが販売されており、それぞれラベルもオシャレなデザインのものばかりで味だけでなく、見た目でも楽しむことができます。
ぜひ、ペールエール、IPAが好きな方は試してみてください!!
まとめ
今回は、「オーストラリアのビールランキングTOP10【国内シェア順】」をご紹介しました。
ご紹介したように、オーストラリアの酒屋へ行くと非常に多種多様なビールがあります。
日本と異なる点としては、ラベルのデザインが非常に様々でクリエイティブなものが多いです。
味も当然美味しいですが、飲んだ後、インテリアとして飾っても非常にオシャレだと思いますので、ぜひビール好きの方はたくさん飲んで、様々なデザインのオーストラリアンビールを集めてみてはいかがでしょうか。
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